エコキュートのサイズ・容量の選び方は?機能の違いや注意点も解説

エコキュートは、近年注目を集めている給湯設備です。しかし、導入を検討する際に迷いやすいのが「どのサイズを選べばよいか」という点ではないでしょうか。本記事では、エコキュートのサイズ・容量の選び方を解説します。
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エコキュートのサイズ・容量の選び方
エコキュートのサイズ・容量の選び方は、以下の通りです。
- 2〜3人世帯に適したサイズ
- 4〜5人以上の家庭で選ぶべき容量
世帯の人数別に解説します。
2〜3人世帯に適したサイズ
2〜3人暮らしの家庭には、370L前後の容量が一般的です。このサイズであれば、朝晩の入浴や洗面、台所でのお湯の使用など、日常生活で必要な湯量をしっかり確保できます。また、コンパクトな分だけ設置スペースの確保がしやすく、設置工事も比較的スムーズに行えます。
4〜5人以上の家庭で選ぶべき容量
4人以上の家族には、460L〜550L程度の大型タイプがおすすめです。複数人が連続して入浴したり、家事のタイミングが重なったりするご家庭では、余裕を持った容量を選ぶことで湯切れの心配を減らせます。使用量が多くても貯湯量にゆとりがあれば、再加熱の回数も少なくなり省エネにつながります。
エコキュートの搭載機能の違いによる選び方
エコキュートの搭載機能の違いによる選び方は、以下の通りです。
- フルオートとセミオート
- 時間帯別運転・おまかせモード
- スマホ操作や遠隔管理機能
機能別に解説します。
フルオートとセミオート
フルオートタイプは、湯はり・追い焚き・足し湯まで自動で行う機能を備えています。お風呂の準備がボタン1つで完了するため、忙しい方や高齢の方でも安心して利用できます。一方、セミオートタイプは、湯はりまでが自動で、追いだきや足し湯は手動操作が必要です。価格を抑えたい方や、シンプルな機能を好む方におすすめです。
時間帯別運転・おまかせモード
エコキュートには、使用時間帯や過去の使用量を学習し、効率的にお湯をつくる「おまかせ運転」機能が備わっている機種もあります。無駄な沸き上げを防ぐので、ランニングコストの低減を目指す方におすすめです。自動で判断する機能も備えており、毎日の操作を最小限に抑えたい方にとっては心強い選択肢になります。
スマホ操作や遠隔管理機能
専用アプリを使えば、外出先からお風呂の準備をしたり、運転状況をチェックしたりできます。家族の帰宅時間がバラバラな家庭でも、タイミングよくお湯を用意できるため、快適な生活をサポートしてくれます。
エコキュートのコスパに着目した選び方
エコキュートのコスパに着目した選び方は、以下の通りです。
- 本体価格と工事費のバランス
- ランニングコストや節電性能
詳しく紹介します。
本体価格と工事費のバランス
エコキュートの導入費用は、本体価格と設置工事費の合計で400,000〜600,000円ほどが目安です。高機能なモデルは価格が上がる傾向にありますが、その分だけ快適性や省エネ効果も高まります。価格の安さだけで判断せず、ライフスタイルに見合ったモデルを選ぶことが、コストパフォーマンスの面で重要です。
ランニングコストや節電性能
エコキュートの機種によって、ヒートポンプの効率や保温性能に差があります。選ぶときは、年間のランニングコストを比較し、より省エネ性能が高いモデルを選ぶと効果的です。特に家族が多い家庭では、湯量や使用頻度が多くなるため、高効率モデルを選ぶことで光熱費の差が大きくなります。
エコキュートを選ぶ前に確認しておくべき注意点
エコキュートを選ぶ前に、以下の点を確認しておきましょう。
- 電気契約との相性や契約プランの見直し
- 地域や気候による性能差
- 設置スペースと搬入経路
詳しく解説します。
電気契約との相性や契約プランの見直し
エコキュートを導入する際は、深夜電力を活用できる電気料金プランへの変更が必要になるケースがあります。既存の契約が合わないままだと、せっかくの節電効果を最大限に活かせません。事前に電力会社へ確認し、最適なプランを選び直しておきましょう。
地域や気候による性能差
寒冷地では、外気温が低くなるとヒートポンプの効率が下がりやすい傾向があります。凍結防止機能や外気温に応じた沸き上げ制御などの機能を備えた機種を選ぶことで安定した使用が可能です。
設置スペースと搬入経路
エコキュートは貯湯タンクやヒートポンプユニットがあるため、ある程度の設置スペースを確保しておく必要があります。また、搬入経路に段差や狭い通路がある場合は、施工に時間がかかったり、追加費用が生じたりする場合もあるため、現地調査を受けてから判断するのが安心です。
暮らしに合ったエコキュートを選ぼう
エコキュートは、容量や機能によって選び方が大きく異なる機器です。世帯人数に合ったサイズ選びだけでなく、搭載されている機能や電力プランとの相性、設置条件なども考慮しながら、自宅に合ったタイプを見つけましょう。
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