エコキュートの利点・欠点は?特徴や基礎知識を徹底解説

給湯にかかる光熱費を抑えたい方の間で注目を集めているのが、エコキュートです。しかし安い買い物ではないため、導入前にエコキュートについて詳しく知っておきたい方も多いのではないでしょうか?本記事では、エコキュートの特徴や利点・欠点を詳しく解説します。
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エコキュートとは
エコキュートとは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす家庭用の電気給湯器で、ヒートポンプ技術により電力消費を抑える仕組みです。深夜電力などの割安な時間帯の電気を活用して効率的に貯湯し、日中の使用に備える構造となっています。貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つの機器から構成されており、屋外に設置するのが一般的です。
エコキュートの利点
エコキュートの主な利点は、以下の通りです。
- 光熱費を抑えられる
- 環境にやさしい省エネ設計
- 災害時にタンクの水が使える
詳しく見ていきましょう。
光熱費を抑えられる
エコキュートは、従来の電気温水器やガス給湯器に比べて電力消費が少なく、経済的に優れています。ヒートポンプ技術を使って空気中の熱を集め、少ない電力で効率よくお湯を沸かせるため、光熱費を抑えられます。
環境にやさしい省エネ設計
エコキュートは、CO2排出量を大幅に抑えられる省エネ製品としても知られています。化石燃料を使わず空気中の熱を活用するため、環境負荷が少なく、再生可能エネルギーとの併用にも適しています。
災害時にタンクの水が使える
エコキュートには、災害時に役立つという利点もあります。貯湯タンクに常時お湯が蓄えられているため、断水した場合でも生活用水として活用可能です。機種によっては300L以上の水を確保できるものもあり、万が一の事態に備えた備蓄水としても役立ちます。
エコキュートの欠点
エコキュートの主な欠点は、以下の通りです。
- 初期費用が高い
- 設置スペースの確保が必要
- 寒冷地では効率が下がる場合もある
1つずつ解説します。
初期費用が高い
エコキュートの導入には、本体だけでなく工事費を含めておおよそ400,000円〜700,000円程度の費用がかかります。従来のガス給湯器と比較すると高額ですが、長期的に使用すれば差額を回収可能です。また補助金制度を利用すれば、初期費用の負担を軽減できます。
設置スペースの確保が必要
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの2つを屋外に設置する必要があります。特に貯湯タンクは高さも奥行きもあり、十分なスペースがないと設置できません。マンションのベランダや狭小住宅では、設置そのものが難しいケースもあります。導入前に機器の寸法や搬入経路を確認しましょう。
寒冷地では効率が下がる場合もある
エコキュートは空気中の熱を利用するため、外気温が低い地域では効率が落ちる場合があります。寒冷地向けに対応した機種も販売されていますが、一般的な製品では沸き上げに時間がかかったり、消費電力が増えたりするケースも少なくありません。
エコキュートの利点を活かせる家庭の特徴
エコキュートは、毎日お湯をたっぷり使う家庭や、夜間に電気料金が安くなるプランを契約している家庭には特に大きなメリットがあります。家族が多いと、1日あたりの給湯量が多くなるため、タンクの湯量を十分に活かせるでしょう。また、オール電化住宅を検討している場合の給湯機器としても最適です。太陽光発電との併用によって、さらに光熱費を抑えられます。
エコキュート導入前に確認すべき注意点
エコキュートの導入前には、本体の大きさや設置条件を確認し、設置工事の見積もりを複数の業者に依頼して比較しましょう。また、電力契約の見直しや、年間の使用電力量を把握しておくと、経済効果のシミュレーションがしやすくなります。さらに、長期使用に備えて保証期間やメンテナンス体制も確認しておくと安心です。
エコキュートはライフスタイルに合えばお得!
エコキュートは、環境に配慮した給湯設備として多くの利点を備えています。特に、毎日大量のお湯を使う家庭や、オール電化の住宅ではその経済性と利便性を最大限に活かせます。ライフスタイルに合うと感じたら、具体的な導入プランを検討してみましょう。